特捜裁判 2

大阪地検特捜部の証拠改ざん事件で、部下の検事の罪を隠ぺいしたとされる大坪・元大阪地検特捜部長、佐賀・元同副部長の公判が、大阪地裁で続いています。

証拠の改ざんを行い、懲役1年6ヶ月の実刑が確定している前田・元検事は、18日の公判で、故意の改ざんを上司に伝えたことを証言しました。

犯人隠避に問われている2人の元上司は、このことを否定していますが、証拠の改ざんについては、関係検事の間では周知の事実だったとも言われています。

当時の大阪地検特捜部は、村木さんの無罪を知りながら組織をあげてでっち上げ捜査に取り組んだか、そうした不正を黙認していたのであり、この事件は決して一人の検事の暴走によるものではなく、地検特捜部という組織自体が、こうした不祥事を起こす体質を持っていたと思われます。

ほぼ同じ時期に、同じ体質で捜査が進められた枚方談合事件では、後に「官製談合」という検察側ストーリーが事実誤認であったことが判明しました。

小堀副市長の無罪が確定し、私も最高裁で闘っています。

無実の者を罪に陥れるという恐るべき体質を生んだ背景について、「上司の期待に応えるため」、「出世のため」、「ノルマ主義」などと取りざたされていますが、何故このような体質が生まれたのか、深く掘り下げてほしいと思います。