日本の司法を正す会


25日の「日本の司法を正す会」(10月16日掲載の「日本の司法を考える会」から改称)ワークショップに小堀前副市長とともに冤罪被害者として招かれました。
国策捜査」などの著者でジャーナリストの青木理氏が進行役をつとめる中、マスコミ、司法、政界関係者の前で、枚方の談合事件について経緯を説明、不当判決への思いを述べるとともに、大阪地検特捜部のストーリありきの強引な捜査手法を明らかにしました。
私が述べた要点は、
▽検察の脅しに屈して供述調書にサインしてしまったが、(取り調べの実態はhttp://www.sankei.co.jp/seiron/wnews/0907/ronbun2-1.html の手記に書いています)物的な証拠もなく、弁護士さんからは「調書がなければ無罪だった」といわれるなど、今となっては取り返しがつかないが、調書が罪を作るのだということがはっきり分かった
▽いったん調書ができればそれが事実となり、裁判でいくら真実を述べても、密室で作られた調書の方が優先される
▽裁判所が、密室の向こう側で何が行われているのかをきちんと見てくれないから、検事はどんな手を使ってでもストーリー通りの調書にサインさせようとする
大阪地検特捜部の証拠の改ざん事件は氷山の一角であり、特捜部の体質はみな同じ
▽判決では、「経済的にも政治的にも利益を得ていない」「就任以来談合をなくす取り組みを行い、改革を進めてきた」「お金を得ようとしたものに利用された」ことなどから「一般にいう官製談合とは違う」とし、取り調べについても、検事が、他の人を逮捕すると脅すなど「深夜に及ぶ長時間の取り調べで執拗に署名を求めた」と認めながらも、談合について「黙認」して「容認」し、「入札を進行させたと推認できる」とされ、控訴棄却になったことーなどです。
一審で無罪を勝ち取られた小堀さんも、勾留中の取り調べがいかに過酷で拷問のようなものであったかを説明され、冤罪を無くすために取り調べの可視化は絶対に必要であるとの考えを述べられました。また、事件については、「事業を進める中で市長の恣意的な指示は何一つなかった」と言及されました。