冤罪ファイル
強盗殺人事件の冤罪で苦しみ続け、半世紀ぶりに再審開始決定を勝ち取った元プロボクサーの袴田巌さんが、「名誉チャンピオンベルト」を付けて後楽園ホールのリングでファイティングポーズをとる姿が、新聞紙面を飾りました。 チャンピオンベルトは、約50年の…
一昨年、パソコンの遠隔ウイルスによる犯罪予告メールで4人が誤認逮捕された事件で、新たに「真犯人」を名乗るメールが、報道関係者や弁護士ら25人に送られてきました。 弁護士が公開したそのメールには、この事件で威力業務妨害罪などで起訴されている片山…
私の市長時代の退職手当に対し竹内市長が返納を求めようとしている問題について29日、枚方市議会の全員協議会が開かれました。 11年前と7年前に支給された計約5千万円の退職手当について竹内市長が全額の返納を求める方針を決定し、市長の付属機関として設置…
冤罪をテーマにした映画「約束」にも描かれた「名張毒ぶどう酒事件」について、最高裁は再審を認めない決定を下しました。再審開始を信じ、期待していただけに非常に残念な結果です。 52年前に三重・名張市で、毒物入りのぶどう酒を飲んだ女性5人が死亡した…
先日、「名張毒ぶどう酒事件」の冤罪を描いた映画「約束」を鑑賞しました。 52年前に三重・名張市で発生したこの事件については、昨年5月に、無実の死刑囚、奥西勝さんの再審取り消しが決定されたさいに本ブログに書いています。http://d.hatena.ne.jp/nakat…
談合により枚方市に損害を与えたとして訴えられていた民事裁判の控訴審の判決が8日大阪高裁であり、「控訴人らの請求は理由がないものと判断する」として、原告側の控訴が棄却されました。 訴えていたのは、元枚方市長候補の野田隆治氏を筆頭に、野口光男・…
東京・日比谷の市政会館でこのほど開かれた「メディアウオッチ100」の懇談会(メディア評価研究会主催)で講演しました。 「メディアウオッチ100」は、新聞テレビなど既存のマスコミへの信頼が揺らぐ風潮の中にあって、信頼回復を図るため、100人を超える新…
2月6日、最高裁判所から上告を棄却する旨の2月4日付決定通知が届きました。 三審にわたる長い闘いの終結と言うには、最終裁判所として本来求められるべき判決理由の丁寧な説明もなく、あまりにあっけない一片の通知でした。繰り返し主張していますように、こ…
先日、兵庫県警で調書のねつ造事件が発覚しました。 警部補と巡査部長の二人が、覚醒剤事件の捜査に関連して関係者の虚偽の供述調書を作成した、との疑いです。昨年には、遠隔ウイルスによる犯罪予告メールで4人が誤認逮捕され、そのうち2人が、取り調べのさ…
談合事件で枚方市に損害を与えたとして提訴されている民事裁判控訴審の第2回公判が6日、大阪高裁で開かれました。 この日の法廷では、10月18日の初公判で求めた元大林組顧問の山本正明氏の証人申請について、裁判長から「必要性が認められない」として、申請…
日頃から応援していただいている後援会の方々を中心に、28日、大阪市内で「中司ひろしと語る会」を開催しました。 雨模様にもかかわらず参加して下さった約300人を超える方々からたくさんのエネルギーをいただき、感謝の気持ちでいっぱいです。 その中で私は…
5年前の談合事件により枚方市に損害を与えたとして訴えられている民亊裁判の控訴審の初公判が18日、大阪高等裁判所で開かれました。 3月の一審判決で請求が棄却されており、工事の予定価格とその決定過程について▽1回目の入札は、20%の歩切りなど談合の余地…
日経新聞による名誉毀損の控訴審第一回口頭弁論が26日大阪高裁で開かれ、控訴理由書の陳述等が行われました。この裁判は、5年前の事件報道の中で、大林組から接待など受けていないのに「市長頻繁に接待受ける」「ほぼ毎月の時期も」と大見出しでデタラメな記…
接待を受けてもいないのに「頻繁に接待」などとデタラメな記事を掲載した日経新聞を名誉毀損で訴え勝訴しましたが、その裁判の中で日経側は、ニュースソースである検事とのやり取りを書いた文書を裁判所に提出していました。 15日の朝日新聞は、そのことにつ…
東京都内のホテルで12日に開催された「日本の司法を正す会」5周年記念講演・シンポジウムに出席しました。 同会は、冤罪が多発する司法の現状を憂い、司法改革に取り組むため、5年前に発足。以来、冤罪被害者やジャーナリストらを招いて50回に及ぶワークショ…
ジャーナリストの江川紹子さんが月刊文藝春秋の昨年12月号の特集「アンタッチャブル事件史 真相開封」に「天の声などなかった」として枚方談合事件について執筆されたことは、昨年11月10日付のブログで書きましたが、このほどその特集が、文庫本「真相開封」…
日本経済新聞社に対する名誉毀損の勝訴で、多くの方から電話やメール、手紙などで激励のメッセージをいただき、感謝しております。 日経新聞大阪社会部の記者が、名古屋の記者から聞いたガセネタを鵜呑みにしていい加減な記事を社会面のトップで書いた経過は…
大林組から一度も接待を受けていないにもかかわらず、「市長、頻繁に接待受ける」「大林組から、ほぼ毎月の時期も」との大見出しで事実無根の記事を掲載した日経新聞を名誉毀損で訴えていましたが、その民事訴訟の判決が15日、大阪地裁で出されました。 結果…
平成9年に起きた東京電力女性社員殺害事件で、無期懲役刑が確定していたネパール人のマイナリさんの再審が、東京高裁で決定されました。 事件から15年、「疑わしきは被告人の利益に」の原則に立った判断が行われていれば、もっと早くに再審が決定されていた…
談合事件で当時副市長だった小堀さんが事実誤認で逮捕されてから、ちょうど5年が経った5月31日夜、小堀さんとお会いしました。小堀さんは、事件とは無関係だったにもかかわらず、最終ターゲットの私に捜査をたどり着かせるための言わば”駒”として逮捕された…
三重県名張市で1961年に起きた「名張毒ぶどう酒事件」の再審請求差し戻し審で、名古屋高裁が死刑囚の奥西勝さんの再審開始の取り消しを決定。死刑確定後繰り返されてきた再審の門がまた閉ざされました。 いつやって来るか分からない死刑の執行に怯えながら、…
先日の民事判決(請求棄却)の結果を踏まえ、現在、弁護団で上告趣意補充書を作成していただいています。 民事裁判では、予定価格の意味や決定過程が直接的な判断対象となったため、▽1回目の入札は、20%の歩切りなど談合の余地もなく低い予定価格で不調▽2…
談合により枚方市に損害を与えたとして市民団体から訴えられていた民事裁判の判決が、28日大阪地裁であり、請求が棄却されました。枚方市の清掃工場の施設整備費は約110億円で、実際には、当時の同規模の清掃工場の全国平均値(約132億円)より約20億円も安…
警察庁の有識者研究会がこのほど、取り調べや捜査の在り方についての報告書をまとめました。 冤罪を無くすために不可欠の「取り調べの全面可視化」については、12人の委員の意見が分かれ、残念ながら結論に至りませんでした。 5年前の枚方事件では客観的な証…
先日、前大阪府議会議長の長田義明さんとお会いする機会がありました。 長田さんは昨年の震災にさいし「大阪にとって天の恵みというと言葉が悪いが、地震が起こってよかった」と発言したと新聞に掲載され、酷いバッシングを受けられました。 府庁のWTCへの移…
4年前の事件の渦中、一度も接待を受けていないにもかかわらず「市長、頻繁に接待受ける」「大林組から、ほぼ毎月の時期も」と社会面トップで大誤報した日経新聞に対する民事訴訟(名誉棄損)の証人尋問が昨日行われました。刑事裁判ではすでに、いわゆる官製…
ジャーナリストの江川紹子さんが、10日発売された月刊文藝春秋12月号に、「天の声などなかった」のタイトルで、枚方談合事件について寄稿されています。市長選挙時の激しいネガティブキャンペーンで、事件について誤解されている方が多いだけに、広く真相を…
最高検察庁はこのほど、検察の倫理を定めた「検察の理念」を発表しました。http://mainichi.jp/select/wadai/news/20111001k0000m040105000c.htmlhttp://news.livedoor.com/topics/detail/5904153/郵便不正事件で無実の村木・元厚労省局長が、証拠の改ざんで…
枚方談合事件により、市に損害を与えたとして提訴されている民事裁判で、証人として出廷しました。 枚方市の清掃工場の施設整備費は約110億円で、実際には、当時の同規模の清掃工場の全国平均値(約132億円)より約20億円も安価で整備できたのです。 副市長…
郵便不正事件で、村木厚子さんの証拠を改ざんした部下の罪を隠ぺいしたとされる、大坪・元大阪地検特捜部長と、佐賀・元同副部長の初公判が大阪地裁でありました。この事件では、村木さんを罪に陥れようと、実際に証拠の改ざんを行った前田・元検事は、懲役1…