日本の司法を正す会5周年

東京都内のホテルで12日に開催された「日本の司法を正す会」5周年記念講演・シンポジウムに出席しました。
同会は、冤罪が多発する司法の現状を憂い、司法改革に取り組むため、5年前に発足。以来、冤罪被害者やジャーナリストらを招いて50回に及ぶワークショップと集会を重ね、取り調べの全面可視化をはじめ司法改革に関する様々な決議を行ってきています。
私も、一昨年11月のワークショップに、小堀隆恒・前枚方市副市長とともにゲストスピーカーとして招かれ、枚方談合事件の経緯やストーリーありきの強引な検察捜査について話しました。
5周年を記念するこの日の集会には、国会議員や司法、マスコミ関係者、冤罪被害者ら合わせて5百人が出席。代表をつとめる元参議院自民党議員会長・村上正邦氏の開会挨拶のあと、前国民新党代表・亀井静香氏が記念講演を行い、「冤罪は、裁判官、検事、警察、弁護士の全体の構造のなかで生まれる。罪なき者が罪に問われることがあってはならない」などと述べ、取り調べの可視化の必要性を訴えました。
続いて、ジャーナリストの青木理氏の進行役でシンポジウムに移り、評論家の西部邁佐高信の両氏、作家の宮崎学氏が司法の問題点やあり方等についてそれぞれ意見を述べました。
懇親会では、前福島県知事の佐藤栄佐久氏、新党大地・真民主代表の鈴木宗男氏、元公安調査庁長官で弁護士の緒方重威氏らが挨拶。
鈴木氏は、自らの経験を踏まえて、▽検察は作ったストーリーに沿って周囲の人の供述調書をとる▽裁判官は調書だけを読んで判決を下す▽世界で日本だけが99.9%と異常に高い有罪率である▽マスコミは反権力というが、検察の前ではそうではない▽公平公正な社会にするため悪しき慣習と命ある限り闘う―と力強く語りかけました。
またこの日、政治評論家の山本峯章氏を代表に「政・官」監視国民オンブズマン委員会が設立されました。