民事判決

談合により枚方市に損害を与えたとして市民団体から訴えられていた民事裁判の判決が、28日大阪地裁であり、請求が棄却されました。

枚方市の清掃工場の施設整備費は約110億円で、実際には、当時の同規模の清掃工場の全国平均値(約132億円)より約20億円も安く整備しています。

これは、小堀副市長以下当時の担当部署の職員が、厳しい予算の中、事業費の節減・精査に一生懸命取り組んで下さったおかげです。

高裁判決(刑事)では、「いわゆる官製談合ではない」と認められ、検察の描いた官製談合というストーリーは破綻しているのに、原告は、談合による損害は10億9千万円〜27億1千3百万円として、十分な根拠もなく法外な訴えを起こしていました。

しかも、大阪地検特捜部の事実誤認により起訴された冤罪被害者の小堀前副市長について、無罪確定後も損害賠償の求償対象者から外していません。

当時の市長であった私は、いわれなきことであっても裁判を受けて立たざるを得ません。しかし、明らかに冤罪被害者であり、公務員として真面目に勤め上げられた小堀さんに巨額の賠償を求めるというのは、何のための裁判でしょうか。

判決では、最高裁で逆転無罪を争っている私の主張が全て認められた訳ではありませんが、「市民」の名のもとに行われた意図的な訴訟が退けられて安堵しています。

事件以来5年。長期にわたって裁判を闘うのことの困難さは身に染みていますが、時間が経つにつれて真相が明らかになってくることに加え、あきらめずに裁判闘争を続けることが冤罪をなくすことにつながると信じ、最後まで闘っていきます。