事件の真相が文庫本に・・・

ジャーナリストの江川紹子さんが月刊文藝春秋の昨年12月号の特集「アンタッチャブル事件史 真相開封」に「天の声などなかった」として枚方談合事件について執筆されたことは、昨年11月10日付のブログで書きましたが、このほどその特集が、文庫本「真相開封」(「文藝春秋」編集部編・文春文庫)として改めて出版されました。
http://www.amazon.co.jp/gp/product/images/4167801892/ref=dp_image_0?ie=UTF8&n=465392&s=books
大阪地検特捜部の事実誤認でつくられたこの事件について、まだまだ誤解されている方が多く、広く真相を知ってもらうため一読していただければありがたいです。
江川さんは、これまで様々な冤罪事件の取材に取り組んでこられ、大阪地検特捜部が起こした村木厚子さんの冤罪事件を契機に設置された「検察の在り方検討会議」の委員も務められ、冤罪を無くすため、取り調べの全面可視化を推進してこられました。
その検討会議に出席された小堀前副市長から、拷問のような取り調べとズサンな捜査の実態の証言を聞かれて枚方事件に関心を持ち、法廷を傍聴されるなど継続して取材を進め、文藝春秋に寄稿されました。
裁判の方は、3月の民事裁判での損害賠償請求の勝訴を踏まえて昨日付けで最高裁に上告趣意書の補充書(3)を提出。さらに15日の日経新聞に対する名誉毀損の勝訴についての補充書(4)も近く提出を予定しており、まだ判決まで時間がかかりそうです。
長期にわたる裁判を闘うのは本当に大変なことですが、時の経過とともに真相が明らかになるとともに、裁判闘争が冤罪や報道被害をなくすことにつながると信じ、最後まで粘り強く闘っていきます。