マスコミ訴訟

4年前の事件の渦中、一度も接待を受けていないにもかかわらず「市長、頻繁に接待受ける」「大林組から、ほぼ毎月の時期も」と社会面トップで大誤報した日経新聞に対する民事訴訟(名誉棄損)の証人尋問が昨日行われました。

刑事裁判ではすでに、いわゆる官製談合ではなく、大林組からの金銭や接待も一切なかったことが明らかにされています。

日経側は、検事の事実でないコメントをもとに誤った記事が書かれたのは明らかなのに、▽検事の発言は信用に値する▽本人や関係者への取材はできなかった―などと、謝罪どころか、未だに誤報であったことを認めていません。

しかも、「枚方市内でもほぼ毎月のように接待された」と報じておきながら、いつ、どこで、誰に接待を受けたか、など基本的なことを取材した形跡もありません。

大きなショックを受け、精神的に追い詰められたあの記事が、こんなお粗末な取材で書かれたのかと思うと、あきれるばかりです。

せめて誤報を認め、なぜ検事が事実でないことを発言したのか、それを解明するのが、社会の公器であり、社会正義を標榜する新聞のあり方ではないでしょうか。