無念の決定

2月6日、最高裁判所から上告を棄却する旨の2月4日付決定通知が届きました。
三審にわたる長い闘いの終結と言うには、最終裁判所として本来求められるべき判決理由の丁寧な説明もなく、あまりにあっけない一片の通知でした。

繰り返し主張していますように、この裁判で私が問われている「官製談合」は冤罪であり、無念の涙を流し決意を込めてマスコミに次のコメントを出しました。

「検察につくられた冤罪に対し、真実を見ようとしない最高裁の決定は明らかに誤ったものであり、到底承服できません。再審請求も含めて、今後も無罪を求める闘いを続けてまいります。」

一連の裁判の中で、大阪地検特捜部の描いたストーリーには絶対に欠かせないキーパーソンであった小堀副市長が無罪となりました。それは砂上に建てられた虚構のストーリーであり、小堀さんの無罪は当然のことでした。
そして、同時に小堀さんが被られた(もちろん私も同様に被ったのですが)拷問のような密室での取り調べの実態も明らかになりました。

それらを受けて高裁判決では「いわゆる官製談合ではない」とされました。しかし、審理の中では、こちらからの証人申請は却下され、真相究明の機会が失われてしまいました。

一方で、大阪地検特捜部による同様のでっち上げ体質の中で、村木厚子さんが無罪となった郵便不正事件での検察官による証拠改ざん・隠蔽という、前代未聞の検察不祥事が明るみに出たのでした。

コメントに銘記しましたように、真実から目を背ける司法に対して今後も闘い続けます。これ以上、冤罪に苦しむ人をなくしていくためにも・・・