母の介護

昨夜は母の付き添いで病院泊まりでした。
母は83歳で、もともと心臓が悪かったところ、ちょうど1年前に糖尿と腎臓病を併発して倒れました。
その後病状は持ち直したのですが、長期入院の間に認知症も進み、自宅に帰ってからも介添えがなければ生活できない状態が続いています。
先月、自宅で転んで胸椎圧迫骨折と診断され、嫌がるのを説得して再入院させましたが、夜に「帰りたい」などと大きな声で騒ぐので、どうしても家族が付き添って泊まらなければならないのです。
この1年間、母の世話をするようになって、初めて母とまともに向き合うようになりました。
トイレを失敗したりすると、「何でこうなるんやろ、おかしいな〜、ちゃんとできるのにな〜」と強がりを言います。
私が赤ちゃんだったころは、こうしてオムツを取り替え、転ばないように支え、成長を喜んでくれたのだろうな、と思うと、これまでになく母をいとおしく思うようになりました。
病院では、昼間にうとうとするためか、夜はほとんど寝てくれず、「何でこんなところに入れていじめるんや」「帰るからおじいちゃん呼んで」と怒るのです。
母にしてみれば、勝手に入院させられ(病院ということが分からないで混乱している時が多いので)いじめられている、と受けとっているのでしょう。
夜中に騒ぐ母に対し、ちゃんと寝てほしいと責める気持ちも働き、私も知らず知らずに怖い顔になっているのだと思います。
認知症になり、ストレートに感情が出る母は、きっと今、私の心の映し鏡のような存在なのですね。
朝帰ろうとすると「一人にせんといて〜」「頼むから帰らんといて〜」と泣くので、思わず強く抱きしめました。
自分も経験して、介護者を抱える家族の大変さがしみじみとわかるようになりました。