GNH

さわやかな印象を残して、ブータンのワンチュク国王夫妻が帰国されました。
被災地での祈りや国会のスピーチなどの報道とともに、ブータンがめざすGNH（グロス・ナショナル・ハピネス＝国民総幸福量）の増大についても紹介されました。
GNHは、環境や健康など、これまでの経済成長＝GNP・GDPの拡大とは違った価値を示すことで、モノの豊かさでは計れない生活の質を高め、持続可能な社会をめざす考え方です。
日本では、東京・荒川区が、早くから区政のめざす方向にGNHの増大を定め、まちづくりを行っています。（2010.11.02付日誌）
私は昨年、柏原市まちづくり戦略会議議長として荒川区の取り組みに学び、GNHを柏原市のまちづくり戦略の理念に掲げることを提案。今年6月に策定された同市の第4次総合計画に、まちづくりの基本理念の柱として「市民幸福度の向上」が盛り込まれました。
ブータン国王夫妻の来日は、GNHが今後のまちづくりに欠かせない視点であることを改めて感じさせました。