オーガニック映画祭

「オーガニック映画祭inOSAKA」(旧国際有機農業映画祭)が、25日、大阪市内のホールで開催されました。
1回目から私も実行委員として参画しており、3回目となる今回も映画鑑賞と講演会、懇親会を通してこれからの農業やエネルギーの在り方など持続可能な社会をテーマに盛り上がりました。
上映されたのは、「モンサントの不思議な食べもの」、「赤とんぼがいない秋」、「シェーナウの想い〜自然エネルギー社会を子どもたちへ〜」など4本。
兵庫県農業改良課主任の西村いつきさんが、豊岡市でのコウノトリの保護と連携した有機農業の実践をテーマに「環境創造型農業の推進〜コウノトリが教えてくれたもの〜」と題して講演し、懇親会では、「有機農業技術」「学校給食」など「食」に関係するテーマごとに分かれて参加者の意見交換が行われました。
モンサントの・・・」は、遺伝子組み換え作物などを進める米多国籍バイオ企業・モンサント社の世界市場化に焦点を当てたドキュメンタリーで、経済のグローバル化の中で進行している遺伝子組み換え作物の拡大と、その裏で進む種子の独占化など同社の世界的な食糧支配戦略に迫る内容。
「赤とんぼ・・・」は、ネオニコチノイド系農薬などの使用によって赤とんぼやミツバチが減少している現状をカメラがとらえた作品。
「シェーナウの・・・」は、チェルノブイリ原発事故をきっかけに、ドイツ・シェーナウ市で市民が自然エネルギーによる電力会社を設立した軌跡を追ったドキュメンタリー。
映画や講演による問題提起が映画祭の主な目的ですが、「食」の安全性をいかに確保するかにとどまらず、低い日本の食糧自給率やTPPへの加盟問題、さらに原発再稼働問題など「食」や「エネルギ―」をめぐる問題の深刻さ、複雑さについて改めて考えさせられました。