農業と福祉の連携

高床式砂栽培の農法を手がけている、大阪・四条畷市の株式会社グリーンファームが、農業と福祉の連携をめざして障害者の就労支援事業所「私の太陽農園」(募集定員60名)を緑の文化園内に発足、26日に行われた開所式に出席しました。
同農法は、ハウスでの砂栽培で連作をすることにより、付加価値の高い都市近郊農業を実現していこうと考案されたもので、土の代わりに砂を厚さ20センチ程度に敷き詰めた農床を腰の高さに設置することで、かがまずに作業ができ、車椅子の障害者や高齢者にも就労が可能です。
この日の開所式には、四條畷市の副市長をはじめ、各市の議員、福祉関係者ら合わせて百人以上が参加。式典に続いて行われた記念講演で、信州大学の谷口彬雄・特任教授が、▽農業と福祉の連携による障害者、高齢者の自立をめざし、砂栽培マイスターを育てていく▽この施設をモデルにして今後全国に拠点を広げていくーなどの将来展望を熱く語られました。
昨年のグリーンファーム設立以来、何度かハウスを訪問しましたが、農業と福祉との連携という新たな視点からも、高床式砂栽培が都市近郊型の農法として発展することを期待しています。