竹島

ロンドンオリンピックが終わりました。メダル獲得をめざした選手の強化策が功を奏し、過去最高のメダルにつながったといえます。
国民の目を政治からそらすモノの頭文字をとって「3S政策」という言葉があり、その一つがスポーツとされています。
まさに国民が感動に酔いしれている中、大きな出来事がありました。
一つは、李・韓国大統領の竹島上陸であり、もう一つは消費税増税法の成立です。
どちらもメダル数の比にならない重要な問題ですが、とりわけ竹島問題では、国の根幹である領土の主権を侵されたことになります。
先月のロシアのメドべージェフ首相の国後島入り(大統領時代から2度目)と同様のことが繰り返されました。
外交面における現政権の場当たり・迎合的な対応が、国際社会から信頼を無くし「押せば退く国」とみられてきたことが、こうした事態を招いたのです。
これに抗議し、国際司法裁判所に提訴することはもちろんですが、今大切なことは、単に領土の問題に終始することではありません。
これを教訓に、国の基本である外交、防衛、さらには憲法問題について真摯に議論し信を問うことで、将来にわたる国の形を示していくことではないでしょうか。
それでこそ日本が、厳しい国際情勢の中を生き抜いていくことができるのだと思います。