豪雨

昨日未明から早朝にかけての豪雨は、枚方市でもほぼ市内全域にわたって相当な被害をもたらし、災害対策本部が設置されました。
残念ながら増水した水路でお一人が亡くなられ、床上浸水124件をはじめ床下浸水、道路冠水などあわせて552件の被害がありました。 
被害に遭われた方々に心からお見舞い申し上げます。
また、災害警戒、復旧に当たられた皆様、本当にお疲れさまでした。
平成8年と20年の8月にそれぞれ時間雨量85ミリを超える豪雨がありましたが、今回はそれを上回り、市内の観測所で最高108.5ミリを記録するなど、かつて経験したことのない雨量となりました。
近年の地球温暖化、都市化によるヒートアイランド等の影響で異常気象が日常化し、集中豪雨が頻発してきたといえます。
統計的にも、例えばかつて50年に1度の確率で起こった(50年確率雨量)の豪雨が、10年に1度のペースで起こり、10年に1度(10年確率雨量)の大雨が毎年のように発生している状況になり、それに伴って洪水のリスクも高くなってきています。
これまで計画的に、下水道の汚水管整備とともに雨水幹線・支線の整備を進めてきていますが、この現状を踏まえ、リスクマップを見直して必要な整備を急ぎ、安全度を高めていかなければなりません。
これからまた台風の季節になります。
高齢者だけの世帯、とくに一人暮らしの方が増えてきていることから、居住実態の把握につとめ、身近な避難所の開設や近隣の共助の仕組みづくりを進めるなど、高齢者への十分な対策も必要です。