鎮魂か祭

昨年の東日本大震災で亡くなられた方々への追悼の思いを込めた「鎮魂か祭」(鎮魂のための音楽とキャンドルナイト)が9日、枚方船橋の二ノ宮神社で開催されました。
クライマックスとなる参道での「灯火(ともしび)」は、雨のため11日夜に延期されました。
夕方まで晴れわたっていたこの日、点火の直前に降った大雨は、魂を揺さぶる鎮魂の歌が引き寄せた「鎮魂の雨」のように私には感じられました。
「鎮魂か祭」は、地元有志による実行委員会の主催で、昨年9月11日に続いて2回目。
境内に設けられた舞台で午後2時から始まった、邦楽をはじめモンゴルやインド、アフリカなど世界の歌や楽器の演奏は、鎮魂の思いを共有する多くの参加者の心を打ちました。
石巻では、震災の悲劇を風化させまいと、被災瓦礫を集めて焚いた灯火が人々の手で保存されており、先月末、実行委員会が現地でその種火を受け、枚方まで大切に運んできたのでした。
順延された11日は、午後6時半、参加者がメッセージを書いた3百を超える紙灯籠に被災地の火が灯され、犠牲者の魂を追悼し鎮魂の思いを分かち合います。
あの3.11にそれぞれが感じたことを永遠に風化させることのないよう、これからも形にして伝えていかなければならないと思います。
実行委員会の皆様、本当にお疲れさまでした。