母の日

このところ、毎日のように認知症の母の入院先の病院を訪れており、母の日だからといって特別なことはしていません。ただ、日曜で少し時間の余裕もあったので、朝夕2回母の顔を見に行きました。
昨年末にグループホームから特養に施設を移り、しばらくは順調に過ごしていた母ですが、体力は次第に低下していたようで、3月になって低血糖症で入院。その後、食べ物の誤飲から肺炎を起こして食事ができず、点滴だけの状況が続いて手も足も見る影もなくやせ細ってしまいました。
いつも私の顔を見ると落ち着くのか、すぐにうとうとしてしまいます。ベッドの横に座って母の手を握っていると、手を引いてもらって市場に買い物に行ったことなど、遠い遠い昔の思い出がふっと頭をよぎります。
母のことを通じて、認知症が予想以上に増えてきていることや、独り暮らしで先々に不安を抱えておられる方がいかに多いかを実感しました。
一方で、認知症などの方々の権利を守るべく制定された成年後見制度が、まだ十分に周知され活用されていない実態も分かりました。
制度についての知識を広めることや、困っておられる方の相談を受けたり、申請の手続きを行うなど、求める側と受ける側とを適切につないでいくことが必要です。
そうした役割を担うネットワークをつくろうと準備を進めてきましたが、このほどやっと「こうけんネットワーク」として活動をスタートするところまでこぎ着けました。これから仲間づくりです。