コミュニティFM

先日、広島・福山のコミュニティFM放送局、「エフエムふくやま」(レディオBINGO=備後)にゲストで招かれ、久しぶりにFMの生放送で対談を行いました。

番組は、福山市の前市議・落合真弓さんらが担当している「ありがとうの広がる町」コーナー(毎週金曜昼12時15分から13時)。

私自身が冤罪を経験したことから現在取り組んでいる取り調べの可視化の問題や、母が認知症になったことがきっかけで始めた成年後見人に関する「こうけんネットワーク」の活動。それに関連して、”終活”の一環として関心が持たれている「エンディングノート」の書き方―などについて話しました。

番組終了後に意見交換した「エフエムふくやま」の田中宏行社長によると、同放送局は、地域に密着した情報を発信するため福山商工会議所が中心となって設立され、年間1億円弱の収入のうち、福山市と外郭団体を合わせて市関係の番組による年間収入は3百万円程度とのこと。
行政に依存しない独立した媒体として、例えば市の鞆の浦埋立・架橋計画について是非を問う番組も流したとか。
現在、Facebookの「いいね」評価は1万3千件を超えており、コミュニティFMでは断トツ日本一です。

一方、同時期にスタートした「エフエムひらかた」は、阪神大震災のさいコミュニティFMが災害時の通信手段として有効だったことから、市議会の提案もあり、枚方市が中心となって北大阪商工会議所や市内各大学などの協力を求めて設立。その後も市の番組制作委託費として市から年間数千万円を支出し、市の各部署の広報を担うなど行政色の濃い運営となっています。

「エフエムひらかた」は、非常時に役立たせるため行政主導で発足し常時24時間放送していることなど、「エフエムふくやま」とは取り巻く環境が違うので一概に比較はできません。しかし、ネット社会が進むなど災害時における通信手段も設立当時とは様相が大きく変わる中、コミユイティFMの在り方についても再検討する時期に来ているかも知れません。