第4回オーガニック映画祭

「食」をテーマにした映画の上映と講演会、「オーガニック映画祭in大阪」が2日、大阪市内のホールで開催されました。
身近な「食」を取り巻く問題について、映画や講演を通して関心を高めてもらうことが映画祭の目的で、私も毎回スタッフとして参加しています。
4回目となる今回は「食卓から未来をよう!」がテーマで、ネオニコチノイド系農薬の影響によるミツバチの大量死を扱った「ニコチンまみれのミツバチ」、循環する自然と森や里山の役割などを題材にした「海と森と里と〜つながりの中に生きる〜」など4本のドキュメンタリー作品が上映されました。
また、映画の合い間に、アジア太平洋資料センター理事の佐久間智子さんが、日本の食糧自給率の低さが世界にもたらす悪影響や今後の世界の食糧事情などについて1時間にわたって講演。
映画祭を締めくくる交流会では、オーガニックの料理やワインなどを楽しみながら意見を交換し、相互の交流を深めました。
食の安全性などに関心が集まる中、子育て中の母親や有機農業に携わっている方々、オーガニックにこだわりを持つ消費者や飲食店の経営者など参加者の立場は多様でしたが、低い日本の食糧自給率や農業などの一次産業が抱える問題をはじめ、「食」にまつわる問題の複雑さ、深刻さ、持続可能な社会の在り方について改めて考えさせられた一日でした。